加藤 直輔

古染付のしおり

古染付は中国の明初の宣徳(室町峙代)から万暦天啓(安土桃山峙代)の頃の焼物で、民窯の民芸品であって官窯の器ではない。その当時の窯元である景徳鎮からは多数の古染村が日本に入って来ており、これを両手でかかえて見ているうちに暖かい心の安らぎに愛着を覚える。
決して品格の高いものでもなく、きらびやかな逸品でもない。これが古染付である。

撮り出された粘土で器の成形も釉かけも絵付も比較的自由に製作されたところが日本人に好まれ珍重されてきました。ちょうど日本人には艶歌がぴったり合っているように。

美濃市之倉は、開窯以来六百年の間枝術を継承承された由緒ある土地であります。当初は市之倉から出る粘土を使った本業焼は、中国の古染付として高く評価されていました。その頃の本業焼の味を生かすため研究に専念し努力しています。今後共ご指導ご鞭撻を御願い致します。

尚、古染付製品は日本伝統産業法に基づき、志野や織部と共に、日本伝統的工芸品の認定を受けております。

加藤 直輔
窯元名 幸輔窯
電話番号 0572-22-3723
FAX番号 0572-22-3723
住所 多治見市市之倉町8-81

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